企業研究

NSDの企業研究|年収・事業・初任給を公式データで解説

本ページはプロモーションが含まれています

企業研究 NSDの企業研究|年収・事業・初任給を公式データで解説

NSD(エヌエスディー)は、特定の親会社を持たない独立系のシステム開発会社で、金融・産業・社会基盤・ITインフラの4つの区分でシステム開発を行い、ソリューション事業を「収益の第2の柱」としています。年収面では、公式資料で確認できた平均年齢・平均勤続年数と、勤務地によって金額が変わる初任給を中心に紹介します。この記事は、有価証券報告書・決算短信・NSDの公式採用サイトで確認できた情報だけで書いています。

目次
  1. この会社をひとことで
  2. 基本データ
  3. 出典の一覧
  4. 事業と主要な顧客
  5. 年収・働き方を公式データで読む
  6. 初任給(2026年4月入社の実績)
  7. 働いている人の声
  8. 選考・インターンを調べるときのポイント
  9. 比較されやすい企業
  10. 説明会・OB訪問で聞くとよい質問
  11. まとめ

この会社をひとことで

  • 資本系列:独立系。社長メッセージに「独立系の強みを活かした最適な提案」とあり、有価証券報告書の関係会社の状況にも親会社の記載はありません
  • 強い業界:採用サイトでは「金融・サービス・製造・通信・運輸等幅広い業種の大手優良企業がお客様」と説明しています
  • 特徴:採用サイトで「SE比率96%以上の技術者集団」とうたう技術者中心の会社。1969年に大阪で創業した歴史の長い会社です

独立系・ユーザー系・メーカー系といった分類の考え方は、SIerの業界構造をわかりやすく解説を先に読むと理解しやすくなります。

知名度が高くない会社を調べるコツ

NSDのように企業向けのシステム開発が中心の会社は、学生には社名がなじみにくいことがあります。こうした会社は、まとめサイトより有価証券報告書と採用サイトのほうが正確な情報が多く載っています。社名は2010年10月に旧社名の「日本システムディベロップメント」から今の「NSD」に変わっているので、古い資料を見るときは注意しましょう。

基本データ

数字はすべて公式資料で確認できたものです。各行の出典と時点もあわせて見てください。

項目値出典・時点
正式社名株式会社NSD有価証券報告書 第57期
設立1969年4月(大阪で創業)NSD公式「沿革」
社名変更2010年10月に現社名へNSD公式「沿革」
上場市場東証プライム(2022年4月に移行)NSD公式「沿革」
本店東京都千代田区神田淡路町2-101有価証券報告書 第57期
従業員数(提出会社)3,305名有価証券報告書 第57期(2026年3月31日現在)
従業員数(連結)4,555名有価証券報告書 第57期(2026年3月31日現在)
売上高(連結)117,813百万円2026年3月期 決算短信(2026年5月時点)
平均年齢(単独)39.2歳新卒採用サイト「企業情報」(2026年3月31日時点)
平均勤続年数14.9年有価証券報告書 第57期「人的資本の指標」(2025年度実績)

出典の一覧

事業と主要な顧客

有価証券報告書(第57期)では、NSDの事業は大きく「システム開発事業」と「ソリューション事業」に分かれています。

事業区分主な内容
システム開発事業金融IT銀行・保険・証券などの金融機関向けのシステム開発
システム開発事業産業IT製造業・商業などの企業向けのシステム開発
システム開発事業社会基盤IT通信・運輸・電気ガス水道・公共団体向けのシステム開発
システム開発事業ITインフラIT基盤・ネットワークの構築、保守・運用など
ソリューション事業―システムを使ったサービスやプロダクトの販売

ポイントは次の3つです。

  1. 業界別に区分が分かれている:金融・産業・社会基盤と、顧客の業界ごとに部門が分かれています。入社後にどの区分に配属されるかで、関わる業界が大きく変わります
  2. ITインフラの区分がある:アプリケーション(業務システム)だけでなく、ネットワークやサーバーなどの基盤も手がけています
  3. ソリューション事業を育てている:採用サイトでは、ソリューション事業を「収益の第2の柱」とし、人事・物流・医療などの分野で展開していると説明しています

採用サイトには、大手優良企業との顧客基盤をもとに「継続的に受注するビジネスモデル」であること、「上流工程の対応力を強化」していることも書かれています。一方、元請けとして受ける案件の比率などは公式資料で確認できなかったため、気になる人は説明会で質問してみてください。

年収・働き方を公式データで読む

公式資料で確認できた数字は、平均年齢39.2歳(単独、2026年3月31日時点)と平均勤続年数14.9年(2025年度実績)です。

有価証券報告書には提出会社の平均年間給与も載っていますが、当サイトでは2026年10月時点で公式の原本から数字を確認しきれなかったため、この記事には載せていません。最新の値は、EDINET(金融庁の開示サイト)で有価証券報告書の「従業員の状況」を見てください。

有価証券報告書の年収を見るときの注意

  • 平均年間給与は提出会社(NSD単体)の社員だけの平均で、連結子会社の社員は含まれません
  • 管理職や賞与・残業代を含めた平均です。平均年齢が約40歳の時点での数字で、若手の年収とは違います
  • 新卒1年目の給料とは別の数字です。新卒の目安は下の初任給を見てください

初任給(2026年4月入社の実績)

NSDの初任給は、勤務地によって金額が変わるのが特徴です。金額には地域手当が含まれています。

勤務地修士了大卒・高専専攻科了高専本科・短大・専門卒うち地域手当
東京地区346,000円340,000円317,000円90,000円
大阪地区296,000円290,000円267,000円40,000円
名古屋地区286,000円280,000円257,000円30,000円
福岡・札幌地区276,000円270,000円247,000円20,000円
仙台・広島地区266,000円260,000円237,000円10,000円

出典:NSD 新卒採用サイト「募集要項」(2026年4月入社の実績、2026年10月確認)。これから入社する年度の金額は、募集要項で確認してください。

地域手当の違いに注目

地区によって地域手当が1万円〜9万円と大きく違い、それがそのまま初任給の差になっています。ほかの会社と比べるときは、手当込みの金額か、基本給だけの金額かをそろえて比べましょう。

募集職種はITエンジニアで、アプリケーションエンジニア(金融、製造、流通、公共など)、組み込み系エンジニア、ITインフラエンジニア(ネットワーク、プラットフォーム、セキュリティ、ストレージなど)、ソリューションエンジニア(新規ビジネス、研究開発・若干名)が挙げられています。勤務地は東京本社、大阪・名古屋・福岡支社、札幌・仙台・広島事業所です。

働いている人の声

当サイトでは、NSDの現役社員・内定者から直接集めた声はまだありません。また、2026年10月時点で、NSDの新卒採用サイトには社員インタビューのページは見つからず、役員メッセージが載っています。

参考として、中途(キャリア)採用サイトで公開されている社員インタビューを要約して紹介します。中途入社の人や中途採用向けの内容なので、新卒の働き方とは違う点があることを前提に読んでください。

掲載ページ職種・入社年話の要点
K.Fさんシステムエンジニア職(開発チームリーダー)・2016年中途入社資産運用会社向けのトレーディングシステムの保守開発をリーダーとして担当。顧客からの信頼やチームの団結力にやりがいを感じている
R.Iさんインフラエンジニア職(グループマネージャ)・2005年入社オンプレミス(自社設置のサーバー)とクラウドの案件を半々で担当し、大手SIerと協業してAI活用の提案も進めている
K.Kさん営業職・2022年入社セキュリティ製品などIT関連製品を提案・販売。質問しやすい職場で、顧客と対等な目線で働けることを魅力に挙げている

新卒向けの情報は、新卒採用サイトの役員メッセージや説明会で確認しましょう。

選考・インターンを調べるときのポイント

選考の流れやESの設問、インターンの内容は年度ごとに変わります。当サイトでは過去の選考内容を断定して書くことはしません。

  1. 新卒採用サイトの「募集要項」を確認する:職種・勤務地・初任給がまとまっています
  2. 勤務地の希望を整理しておく:勤務地で初任給が変わり、拠点も複数あるので、どこで働きたいかを考えておきましょう
  3. 職種の違いを理解する:アプリケーション・組み込み・インフラ・ソリューションで仕事内容が大きく違います
  4. インターンの情報を早めに確認する:開催時期や内容は採用サイトで最新情報を確認してください

比較されやすい企業

比べるときは、ランキングではなく資本系列・得意業界・事業の形の違いで見るのがおすすめです。

比べる軸NSD比べるときに見たい会社の例
資本系列独立系(親会社なし)特定のグループと資本関係が深い会社(例:野村総合研究所の企業研究)
得意業界金融・産業・社会基盤と業界別に区分特定の業界に強い会社
事業の形システム開発が中心で、ソリューション事業を育成中自社サービスの比率が高い会社

同じ「独立系」でも、得意な業界や元請け案件の比率は会社ごとに違います。比べるときは各社の有価証券報告書の「事業の内容」をそろえて読むと、違いがはっきりします。

説明会・OB訪問で聞くとよい質問

  1. 金融IT・産業IT・社会基盤IT・ITインフラの区分は、新人の配属でどのように決まりますか
  2. 顧客と直接契約して進める案件と、他社と協業する案件の割合はどのくらいですか
  3. 「上流工程の対応力を強化」とありますが、若手が要件定義に関わるのは何年目ごろからが多いですか
  4. ソリューション事業に関わりたい場合、入社後にどんな道がありますか
  5. 勤務地の希望は、配属や異動でどのくらい考慮されますか

運営者コメント(大手SIer営業5年の視点)

どの系列かという違い以上に、主な顧客がどの業界かで企業文化は大きく変わります。金融が中心の会社と製造業が中心の会社では、仕事の進め方や雰囲気がかなり違うので、「主要顧客の業界」は必ず確認してほしいポイントです。

※運営者はNSDに在籍していません。上のコメントは業界全般についての運営者個人の見解です。

まとめ

  • NSDは1969年創業の独立系システム開発会社で、親会社を持たない
  • システム開発事業は金融IT・産業IT・社会基盤IT・ITインフラに分かれ、ソリューション事業を「収益の第2の柱」としている
  • 平均年齢39.2歳(単独、2026年3月31日時点)、平均勤続年数14.9年(2025年度実績)
  • 初任給は勤務地で変わり、東京地区の大卒で340,000円(地域手当90,000円を含む、2026年4月入社実績)
  • 平均年間給与や選考の最新情報は、有価証券報告書と新卒採用サイトで必ず確認する

知名度だけで判断せず、「どの業界の顧客のシステムに関わりたいか」という軸で見ると、NSDのような会社の特徴が見えやすくなります。

SIer企業研究ノート 編集部

SIer・IT業界の業界研究、企業研究の進め方、職種理解、選考対策について、つまずきやすいポイントと解決手順をまとめています。内容に誤りを見つけた場合はお知らせください。

↑